リクルートスーツの定番は?サイズの見方・色・ボタン・小物の選び方【就活】

リクルートスーツの定番は?サイズの見方・色・ボタン・小物の選び方【就活】

「黒と紺、どっちがいい?」「ボタンは2つ?3つ?」「サイズはどこを見ればいい?」就活前のスーツ選びで、ダンカンでいちばん多くいただく質問です。

結論から言うと、リクルートスーツの定番は黒または濃紺(ダークネイビー)の無地、2つボタン、白の無地シャツです。色と同じくらい大切なのが、サイズが体に合っているかです。肩幅と着丈が合っているだけで、落ち着いた印象になります。

この記事はメンズのリクルートスーツを前提に、オーダースーツ専門店ダンカンで私たちがお客様にお伝えしている順番で、迷わず選べるようにご案内します。学生の方はもちろん、インターンを控えた方や、お子様のスーツを用意されるご家族の方にも役立つ内容です。

リクルートスーツの定番早見表

迷ったら、この表の「定番」を選べば就活の場で浮くことはありません。

項目 定番 避けたいもの
色 黒または濃紺 明るい色、光沢の強い生地
柄 無地 はっきりしたストライプ・チェック
ジャケットのボタン 2つボタン ―
ベント(背面の切れ込み) センターベントまたはサイドベンツ。後ろ姿で選ぶ ―
パンツ ノータックか1タック、裾はシングル 裾のダブル仕上げ
シャツ 白無地、レギュラーカラー ボタンダウン、柄物
ネクタイ ブルー系・ネイビー系の無地、小紋、控えめなストライプ キャラクター柄、光沢の強いもの
靴 黒の紐靴(ストレートチップ、プレーントゥ) 茶色、ローファー
靴下 黒・濃紺の無地 白、くるぶし丈
ベルト 黒のシンプルな革ベルト 大きなバックル
カバン A4が入る黒の自立型 ―

要するに「黒か濃紺の無地・2つボタン・白無地シャツ・黒の紐靴」です。ここから先は、それぞれを選ぶ理由と、ダンカンで私たちが必ず確認してもらっていることを順に説明します。

リクルートスーツとは?

就職活動の説明会や面接で着ることを想定した、控えめで誠実な印象を重視したスーツのことです。決まった規格はなく、黒・濃紺の無地を中心とした「就活の場にふさわしいとされるスーツ」の総称です。入社後のビジネススーツとの違いは、ビジネススーツとリクルートスーツでは何が違うのかで解説しています。

まず確認してほしいのは「サイズ」です


色や柄より先に、体に合っているかを見ます。ここは高いスーツを買わなくても整えられる部分で、逆にここが崩れていると、どんなスーツでも「借り物」に見えてしまうからです。

試着では、ジャケットのボタンを留め、サイズの合ったシャツを着て、鏡の前で上から順に4か所を見ます。

部位 見る場所 大きすぎ 小さすぎ お直し
肩幅 肩の先端と肩の縫い目 縫い目が肩より外に出る、肩先に生地が余る 肩の上に突っ張るシワ、腕を前に出すと張る 難しい
着丈 腕を下ろしたときのお尻 お尻が大きく隠れて重たく見える お尻の大半が見える 詰める方向のみ
袖丈 袖口とシャツの袖 シャツがまったく見えない 手首の骨が見える 調整しやすい
パンツ丈 靴を履いて自然に立った裾 裾が靴にかぶさって大きくたるむ 立って靴下が見える 調整しやすい

目安は、袖口からシャツが1〜1.5cm見え、パンツの裾は靴の甲に軽く触れて前側に少したるむ長さです。

私たちが肩を最優先に合わせてもらう理由は、肩だけがお直しで動かせないからです。袖丈とパンツ丈はあとから直せますし、着丈も詰める方向なら直せます。試着では「肩がぴったり、着丈はほぼ合っている」ものを選んでもらえれば、残りは調整で整います。

鏡の前だけでなく、動いてみてください

立ったままだと合って見えても、動くと窮屈さが出ることがあります。

ダンカンでは次の3つを必ずやってもらっています。

  • 座る:胸や腰の生地が強く引きつれないか
  • 歩く:腰まわりや太ももが張らないか
  • 腕を軽く前に出す:肩や背中が突っ張らないか

ボタンを留めて胸や腰に横ジワが入るなら小さすぎです。反対に「動きやすいように」とワンサイズ上を選ぶと、肩が落ちて袖が手の甲にかかり、就活生らしさより借り物感が前に出ます。

ダンカン大津瀬田店 店長 奥田

ダンカンで多いのが、楽さを優先して大きめを選ぼうとされるケースです。鏡で後ろ姿と肩の縫い目をご覧いただくと、肩が落ちているのがご自身でも分かり、適切なゆとりのほうが端正に見えることを実感していただけます。

なで肩・いかり肩、腕の長さ、姿勢の癖は自分では分かりにくく、既製品では「肩に合わせると胴が余る」ということも起こります。合うものが見つからなければ、採寸して仕立てるオーダーも候補に入れてください。

ベントは、腰まわりが合ってから選ぶ

背面の裾の切れ込みが「ベント」です。中央1本のセンターベント、左右1本ずつのサイドベンツ、どちらも就活で問題ありません。試着したら後ろ姿を鏡で見ます。腰まわりに対してジャケットが張っていると裾が割れて開きます。その場合はベントの形を変える前に、まず腰・ヒップの寸法が合っているかを確認します。寸法が合ったうえで、後ろ姿がすっきり見えるほうを選びます。

色・柄・デザイン:標準を選べば迷いません

色は黒か濃紺。 黒は業種を問わず使いやすく、濃紺は誠実で若々しい印象で、入社後のビジネススーツにも着回せます。チャコールグレーも着られますが、業界によっては黒・紺のほうが安心なので、迷ったら黒か濃紺です。ダンカンでも、就活用のご注文は黒と濃紺が中心で、「入社後も着たい」という方には濃紺をおすすめすることが多いです。

柄は無地。 かすかに縞が浮かぶシャドーストライプまでは許容される場合もありますが、はっきりした柄は入社後の楽しみに取っておきましょう。

ボタンは2つ。 胸元がすっきり見え、体型を問わず着やすい仕様です。着方は、立っているときは上だけ留めて下は外す、座るときは上も外す。3つボタンも間違いではありませんが、留め方が仕様で変わるので、初めてなら迷わない2つボタンをおすすめしています。

細部は「標準」で十分。 パンツはノータックか1タックで裾はシングル、袖ボタンは4つ、ポケットはフラップ仕様が標準です。斜めのスラントポケットも選べます。こうした細部だけで面接の評価が決まることはないので、お店で「標準」と案内されている仕様を選び、企業から服装指定があればそちらを優先します。

生地はウール混が基本。 ウールの風合いとシワの戻りやすさに、ポリエステルの丈夫さが加わり、週に何度も着る就活に向いています。ストレッチ素材や家庭で洗える素材も選べますが、洗える条件は商品ごとに違うので、購入時に洗濯表示を確認しておきましょう。

小物6点と、予算の考え方

黒い革のビジネスバッグと黒い革靴が並ぶ正面構図、黒背景のスタジオシーン

スーツが決まったら、小物も就活仕様で揃えます。

小物 定番 一言
シャツ 白無地、レギュラーカラーかワイドカラー 毎回洗うので3枚以上。ボタンダウンは避ける
ネクタイ ブルー系・ネイビー系の無地、小紋、控えめなストライプ エンジも意欲的な印象で定番。光沢の強いものは避ける
靴 黒の紐靴(ストレートチップ、プレーントゥ) 1日に何社も回るので、歩きやすさも見る
靴下 黒・濃紺の無地 座っても素肌が見えない長さ
ベルト 黒のシンプルな革ベルト 幅3cm前後。靴の色に合わせる
カバン A4が入る黒の自立型 面接ではリュックより手持ちが確実

腕時計は必須ではありませんが、スマートフォンを出さずに時間を確認できるので、文字盤がシンプルなものが1本あると役立ちます。冬はコートも必要です。黒・紺・ベージュのステンカラーかトレンチが定番で、建物に入る前に脱いで腕にかけます。

予算は「スーツ本体+小物+お直し」で考えておくと、あとで慌てません。既製品は袖丈や裾上げが別料金になることがあります。ダンカンでは、パンツのウエスト・股下の調整を納品から1年間無料で承っているので、就活中に体型が少し変わっても対応できます。

大学の入学式で着たスーツが黒・濃紺の無地なら、使える可能性があります。ただ数年で肩幅や胴まわりは変わりやすいので、上の4か所を試着で確認してから決めるのが安全です。

何着必要?いつまでに用意する?

「1着で足りますか」「いつ買えばいいですか」も、ダンカンでよくいただく相談です。

着数は1着から始められます。ただ、説明会と面接が週に何度も重なる時期は、洗い替えが追いつかなかったり、雨で濡れたパンツが翌日までに乾かなかったりします。

選択肢 利点 残る課題
スーツ2着 上下を交互に着られ、ジャケットが濡れても予備がある 費用が増える
ジャケット1着+パンツ2本 いちばん傷みやすいパンツの摩耗を分散でき、費用を抑えられる ジャケットの予備はない

予算を抑えるなら2パンツ、天候や汚れまで備えるなら2着、という選び方になります。入社後の着数はスーツは何着必要?社会人の理想の着数で解説しています。

時期は、最初にスーツを着る日から逆算します。最初の場面は面接ではなく、インターンや合同説明会であることが多いです。服装は企業の案内を最優先にし、「私服可」とあればそれに従い、迷ったら企業の窓口に確認するのが確実です。案内がなければスーツが基本です。

入手方法 受け取りまでの目安 注意点
既製品 お直し込みで数日〜1週間程度 店や混雑による一般的な目安
オーダー(ダンカン・標準仕立て) 約1ヶ月〜 12〜2月は繁忙期で約45日
オーダー(ダンカン・特急仕立て) 約2週間(追加4,400円・税込) エントリーラインは対象外。繁忙期は受付停止の場合あり

ダンカンの納期は2026年9月時点の公式案内による目安で、時期や生地で前後します。最新の目安はお仕立て納期の案内で確認できます。

注意してほしいのは、就活生に選ばれやすい価格帯のオーダースーツは急ぎの仕立てができない、という点です。受け取り後に試着して微調整する時間も必要なので、オーダーなら最初の予定の1ヶ月半〜2ヶ月前、12〜2月にかかるなら2ヶ月前には店舗へ来ておくと安心です。3月上旬に着るなら、1月上旬までの注文が目安になります。

既製品とオーダー、どちらがいい?

既製品はその日に持ち帰れるのが強みで、標準的な体型ならお直しの範囲で十分合わせられます。部活で鍛えた体格の方や、肩幅と胴まわりのバランスが既製サイズと合いにくい方は、採寸して仕立てるオーダーのほうがきれいに収まりやすいです。どちらが正解ということはなく、試着して4か所が合うかどうかで決めれば十分です。

参考として、ダンカンのフレッシャーズ・リクルートスーツは、2026年9月時点でメンズのエントリーモデルが18,700円(税込)〜、「2Pants or 3Piece」(パンツ2本、またはベスト付きの3ピースを選べるセット)が25,080円(税込)〜です。

学生の方は、ご注文時に学生証をご提示いただくと、対象生地のオーダースーツ・オーダーシャツが20%OFFになる学割をご利用いただけます。学割には対象となる生地の指定があり、ほかのセール・割引との併用はできません。対象生地の詳細は、学割ページと店舗でご確認ください。

相談だけのご来店も歓迎しています。生地選びから採寸まで30分〜1時間ほどで、注文時に公式LINEを友だち追加いただくと受け取り日をLINEでお知らせします。採寸データは全店で共有しているので、2着目や替えのパンツを足すときは生地とデザインを選ぶだけで済みます。

夏の就活と、日々の手入れ

6〜9月の説明会・面接は、企業から「クールビズで」「ノージャケット可」と案内があればそれに従い、案内がなければジャケットを持参して会場に入る前に着るのが基本です。移動中は脱いで腕にかけるか、畳んでバッグへ。汗ジミ対策に替えのシャツを用意し、帰宅後はすぐ脱いで乾かすと臭いも残りにくくなります。詳しくはクールビズのドレスコードガイドへ。

手入れは、次の4つを覚えておけば十分です。

  • 帰宅したらすぐハンガーへ。洋服ブラシでホコリを払い、一晩陰干し
  • 連日着ずに1〜2日休ませる。ウールはシワが自然に戻る
  • ジャケットは厚みのあるハンガー、パンツは裾を挟んで吊るす
  • クリーニングは出しすぎない。汚れや臭いが気になったときと、シーズンの区切りで十分

ヒザやお尻のテカリは生地が傷んできたサインです。気になり始めたら、2着でのローテーションも検討したいところです。

面接当日、家を出る前の7項目

面接当日
  • ジャケット:上のボタンだけ留めているか
  • ネクタイ:結び目に緩みがないか。大剣の先がベルトのバックルに軽くかかる長さか
  • シャツ:襟・袖口の汚れ、第一ボタンまで留めているか
  • パンツ:センタープレスが残っているか。目立つシワやテカリがないか
  • 靴:つま先とかかとの汚れ、すり減り。前日に磨く
  • ポケット:スマートフォンや手帳を入れていないか。荷物はカバンへ
  • 全体:肩や背中のホコリ・フケを洋服ブラシで払う

到着したら受付前にもう一度、肩のホコリを払い、ネクタイの位置を整えましょう。

まとめ

  • 色は黒か濃紺の無地、2つボタン、白無地シャツ。靴・ベルト・カバンは黒
  • 試着は肩を最優先に。座る・歩く・腕を前に出して窮屈さがないか確かめる
  • 着数は1着から。2着か2パンツがあると洗い替えと雨の日に余裕が出る
  • オーダーは約1ヶ月〜、繁忙期は約45日。最初の予定の1ヶ月半〜2ヶ月前に動く

リクルートスーツは、自分の好みより「相手からどう見えるか」で選ぶのが基本です。そのうえで体に合った一着があれば、服装を気にせず面接に集中できます。「既製品で合うサイズがなかった」「何を選べばいいか分からない」という方は、お近くの店舗で採寸だけでも受けてみてください。合う合わないは、鏡の前で一緒に確認できます。

監修:ダンカン大津瀬田店 店長 奥田

価格・納期は2026年9月時点の公式案内にもとづきます。

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