生地作りに欠かせない水の重要性

生地作りに欠かせない水の重要性

良質な生地産地には良質な水がある

良質な生地の産地には、必ずと言っていいほど豊富で良質な水が流れています。

生地を製造する際には、染色や洗浄の工程で大量の水を使用します。その際に使われる水が「軟水」であることが極めて重要です。さらに、その軟水が天然由来であることで、生地の風合いがより良く仕上がるのです。

軟水と硬水の違いが生地に与える影響

軟水とは、水1000L中に含まれるカルシウムとマグネシウムの合計量が120mg未満の水を指します。これら2つの成分は色素と結びつきやすいため、染色工程で本来生地に定着するはずの染料が、カルシウムやマグネシウムと結合し沈殿してしまう原因となります。

そのため、カルシウムやマグネシウムを多く含む硬水は、繊細な色合いやなめらかな風合いを求められる毛織物には不向きとされています。

白とカーキとネイビーの生地のアップ

世界三大生地産地と日本の毛織ブランド

世界三大生地産地として知られるのは、イタリアのビエラ、イギリスのハダースフィールド、そして日本の尾州です。

尾州とは、愛知県の一宮市・稲沢市・津島市・江南市・名古屋市、岐阜県羽島市などを含む地域を指します。

有名ブランドと水の関係

世界的に有名な生地ブランドには、ゼニア、ロロピアーナ、カノニコ、テーラー&ロッヂなどがあります。これらのブランドもすべて、良質で豊富な天然の軟水の恩恵を受けながら高品質な生地を生み出しています。

また、日本を代表する三大毛織ブランドとしては、御幸毛織、大同毛織、長大毛織が挙げられます。これらの国産ブランドもまた、良質な水環境を活かし、世界に誇れる品質の生地を製造しています。

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