働くモチベーションアップ!スーツがもたらす心理効果
朝起きて朝食を取っている間は眠くても、スーツを着た瞬間、一気に仕事モードに入る。そんな経験をしたことがありませんか?
シーンごとに服装を変えるのは、昔からさまざまな国にある文化です。現代の日本でも、目立つところでいえば、ライフイベントで服装を変えたりしますよね。
今回は、スーツがもたらす心理効果について見ていきましょう。
なぜ、スーツを着ると働く気になるのか?
スーツに着替えると、働く気になる。この背景には、以下のような心理効果が働いていることが考えられます。
1.自己評価が上がる
男性にとってのスーツは、女性にとっての“お化粧”のようなもの。部屋着とは違う姿になることで、自己評価がアップします。
2.社会人としての「顔」になる
服装によって、気持ちの持ちようも変わります。スーツを着用しネクタイを付けると、社会人としての「顔」になり、自ずとそれに見合った振る舞いをするようになります。
3.会社の一員としての連帯感を感じる
ユニホームや制服には、連帯感を生み出す効果があります。スーツは、会社のユニホームのようなもの。そのため、スーツを着ると、会社の一員としての連帯感を感じ、仕事モードに入るのです。
スーツがもたらす心理効果を活かし、さらなるモチベーションアップを目指す
このように、スーツを着ることは働くモチベーションを向上させるのに役立つのですが、せっかくなら、このことをより上手に活用してみましょう。
選ぶことを楽しむ
職業によって規制が多少あるかもしれませんが、シャツやネクタイの色を自分の意思で選ぶことで、さらなるモチベーションアップにつながります。人は“選べない”状況に置かれると、活力が下がる傾向に。当日のシチュエーションなどによって、選ぶことを楽しみましょう。
気分を色で表現する
人は表現したい生き物です。今日、自分はどんな気持ちで仕事に向かうのか、スーツやネクタイ、シャツなどの色で表現してみましょう。
(例)
赤…情熱、外向性
青…清潔、知的
黄…好奇心、冒険心
緑…調和的、癒し
白…上品、潔さ
スマートに見えるスーツを着る
スマートに見えるジャストフィットのスーツを着れば、それだけで見た目の魅力が増し、さらに自己評価が上がります。
スーツは、働くときの“舞台衣装”
「ペルソナ」といって、人には状況に合わせた顔を持つ特性があります。仕事では「キレキレの課長」でも、家に帰れば「のんびりした夫」で、友だちの前では「おもしろい人」といったように。
スーツは、いわば働くときの“舞台衣装”。自分の身体やその日の気分に合うスーツを選んで着れば、その舞台をより一層楽しむことができます。たかがスーツと思わず、スーツによって働くモチベーションを向上させていきましょう。
筆者:青柳雅也/心理カウンセラー
名古屋生まれの岐阜県海津市育ち。IT関連技術者として約18年間、そのうち管理職として6年間の経験を持ちながら、人生を自分の夢のために使う事を決意し、2010年、起業する。数々のカウンセリングの臨床経験があり、活動は、個人カウンセリングや企業のメンタルヘルスケア、専門学校や大学では心理学の講師、心理学講座「青い柳のココロカフェ」の開催、コラム執筆など多岐にわたる。全国ネット情報番組に出演経験あり。