30代向け|オーダースーツの選び方をプロが詳しく解説!
30代に入ると、これまで既製品スーツを着用していた方も、オーダースーツに挑戦したいと考えることがあるのではないでしょうか。
オーダースーツは既製品では表現しにくい”自分らしさ”や、体へのフィット感、美しいシルエット、着心地の良さなどを実感できるため、デキるビジネスパーソン達からも絶大な支持を得ています。
しかし、「オーダースーツに興味はあるけれど、選び方が分からない…」という30代の方も多いでしょう。
そこで今回は、30代の方に向けたオーダースーツの選び方を詳しく解説します。
30代がオーダースーツを選ぶ時のポイントとは?
30代は社会人としての経験や実績が増えてくる時期でもあります。役職に就いたり、多くの部下を抱えたりと、責任のあるポジションを任されている方も多いのではないでしょうか。
そのような立場になると、今まで以上にスーツの品質や着こなし方などを意識する機会が増えると思います。30代に入ったことを切っ掛けに、20代の頃よりもワンランク上のオーダースーツを着用したいと考える方も多いでしょう。
ここでは、30代のビジネスパーソンがオーダースーツを選ぶ時のポイントを3つご紹介します。
【30代がオーダースーツを選ぶ時のポイント①】生地の素材にこだわりを持つ
30代の方がオーダースーツを作る際は、こだわりを持って生地を選ぶことがポイントです。オーダースーツは、どのような生地を選択するかによって仕上がりが大きく異なります。
20代の頃は量販店で購入した化学繊維のスーツを着用していた方も、30代からはウール(羊毛)・カシミヤ・リネン(麻)・コットン(綿)といった、天然素材の生地を積極的に取り入れてみましょう。
オーダースーツを注文すると、カウンセリング後に生地選びから入ることが多いです。しかし、オーダースーツを作るのが初めての方の場合は、同じ天然素材でも「どのような生地を選べば良いか分からない…」と迷ってしまうかもしれません。
基本的に初めてオーダースーツを作る場合は、最もポピュラーなウール素材がおすすめですが、着用したい季節や自分の好みに合わせて選んでみても良いでしょう。
一口に天然素材といっても、いくつかの種類があり特徴も異なります。特にオーダースーツでよく使用されるのは、ウール(羊毛)・カシミヤ・リネン(麻)・コットン(綿)の4種類です。
以下の項目でそれぞれの特徴を掴んで、オーダースーツを作る際に役立てましょう。
ウール(羊毛)
ウールとは、主に羊の毛を生地にしたものです。ウールは最も代表的なスーツの素材として人気があり、吸湿性、保温性、耐久性、弾力性などに優れています。初めてオーダースーツを作る際は、このウール素材を選択される方も多いでしょう。
保温性が高いことでよく知られているウール素材は、秋冬用のスーツに用いられる印象がありますが、実は春夏用のオーダースーツでも使用することが可能です。
ウール素材は繊維が絡み合って空気を含んでいるため、体に熱が伝わりにくい構造となっています。そのため、冬は暖かく、夏は涼しいという点も大きなメリットでしょう。
このように実用性の面でも優れているウール素材ですが、シワになりにくく高級感があるため、見た目の印象も非常に良いことが特徴です。
カシミヤ
カシミヤは、カシミヤ山羊から摂取した毛を用いて作られた生地のことを言います。薄くて軽やかな素材でありながらも保温性が抜群のため、寒さが厳しい季節に愛用されることが多いです。
30代のビジネスパーソンはアクティブに動き回る機会も多いですが、カシミヤで仕立てたオーダースーツなら、弾力性や伸縮性にも優れているため型崩れしにくいでしょう。薄めの素材なので、長時間着用していても体が疲れにくいこともメリットです。
さらに、カシミヤはラグジュアリーな光沢感や滑らかな手触りも魅力で、周囲に高貴な印象を与えることができます。
リネン(麻)
リネンは植物の麻を用いて作られた生地です。吸湿性や速乾性に優れ、さらりとした心地良い質感であることから、主に夏用のオーダースーツを作る際に人気があります。
また、リネン素材には抗菌性があるため、夏になると気になるカビや雑菌を防ぐ効果も期待できるでしょう。
リネン素材のオーダースーツは、夏の暑さを防いでくれるだけではなく、見た目にも涼しげで爽やかな印象を与えることができます。
コットン(綿)
コットンは、アオイ科ワタ属の「綿(ワタ)」から採取した種子毛を用いた素材です。オーダースーツに限らず、洋服や寝具、タオルなどの幅広いアイテムに使用されているため、多くの方に親しまれています。
コットン素材で作られたオーダースーツは、通気性や吸水性に優れているため、暑さが気になる春夏でも快適に着用することができるでしょう。保湿性の高いコットン素材を使用すれば秋冬でも暖かく過ごせるため、オールシーズン活用できます。
また、コットンは柔らかくて軽い素材であることから、着心地の良さも抜群です。熱に強い素材でもあるため、自宅でアイロンをかけるなどのお手入れもしやすいでしょう。
【30代がオーダースーツを選ぶ時のポイント②】色・柄は落ち着いた印象を意識
30代のビジネスパーソンは、落ち着いた印象や安心感を与えられる色・柄を選びましょう。
まず、30代の方に最もおすすめしたい色は、ネイビー系かグレー系です。しかし、同じネイビーやグレーでも色の濃淡によって以下のように印象が変わるため、職種や自分のポジション、好みなどを考慮しながら選んでみましょう。
• ダークネイビー:信頼感や誠実な印象を与える
• ライトネイビー:爽やかで若々しい雰囲気
• ダークグレー:大人の渋みや重厚感がある
• ライトグレー:落ち着いていて知的な印象
一方、スーツの柄は無地か細めのストライプがおすすめですが、おそらく30代のビジネスパーソンは、すでに無地の既製品スーツをお持ちの方がほとんどでしょう。
そのため、無地のオーダースーツを選択した場合、「同じようなスーツが出来上がってしまうのでは?」と思うことがあるかもしれません。
しかし、オーダースーツの場合は色・柄の他に、生地やシルエットなども自分好みにカスタマイズできるため、同じ色・柄でも既製品とは違った印象に見せることができます。
【30代がオーダースーツを選ぶ時のポイント③】品格や余裕を感じるシルエット
30代のビジネスパーソンには、少しゆとりがあるサイズ感のオーダースーツがおすすめです。細身のスーツは20代の若者に人気でオシャレな雰囲気ですが、動きにくく窮屈な印象を与えてしまうこともあります。
その点、少しゆとりがあるサイズ感のスーツは動きやすく、所作が美しく見えるため、大人の品格や余裕を感じられるのが魅力です。
迷った時は、以下のように体のパーツ別でサイズ感をチェックしてみましょう。
• 肩幅:肩先を軽くつまめるくらいの余裕がある
• 胸囲:ボタンを留めて胸部に握り拳が入る
• 胴囲:ボタンを留めて胴部に握り拳が入る
• 着丈:ヒップが1/3程度隠れる
• 袖丈:親指の先端から約11〜12cm、袖口からシャツが約1〜1.5cm出る
• ヒップ:ヒップラインが出ない程度の余裕がある
• 太もも:生地を軽くつまめる程度の余裕がある
30代におすすめ!オーダースーツ専門店の選び方
前項で解説した通り、30代の方がオーダースーツを作る際に意識したい主なポイントは、「生地」「色・柄」「シルエット」の3点です。
実際に店舗へ足を運ぶ前に、これらのポイントを把握しておくことは大切ですが、同時にオーダースーツ専門店の選び方も知っておくと安心でしょう。オーダースーツ専門店にも、メーカーによって様々な特徴があるからです。
ここからは、30代の方に向けたオーダースーツ専門店の選び方を解説するので、ぜひ参考にしてください。
オーダー方法で選ぶ
一般的にオーダースーツには、パターンオーダー・イージーオーダー・フルオーダーの3種類のオーダー方法があります。
結論からお伝えすると、30代のビジネスパーソンに最もおすすめしたいのは「イージーオーダー」です。以下にその理由や、3種類のオーダー方法の特徴について詳しく解説していきましょう。
パターンオーダー
パターンオーダーは、既成のサンプルの中から体型に合うサイズを選択してスーツを作ることが特徴です。
用意された数種類のスーツサンプルを試着し、合わない部分(着丈・袖丈・パンツ丈など)の補正をしますが、体型によっては完全にフィットさせることが難しい場合もあります。
しかし、パターンオーダーの相場は約2〜3万円とリーズナブルで、3種類のオーダー方法の中では最も低価格でオーダースーツを作れることが魅力です。
学生さんや就活生、フレッシャーズの方で、体型に合ったスーツが見つからなくてお悩みの場合でも、パターンオーダーなら気軽に入門しやすいでしょう。
イージーオーダー
イージーオーダーは、豊富な型紙データの中から最も体型にフィットするものを選んでスーツを作ることが特徴です。
着丈、袖丈、パンツ丈なども細かい採寸を行うので、パターンオーダーよりも体型にフィットした1着が作成しやすいでしょう。
ボタンのデザインやカラーにこだわったり、ネームを入れたりして”自分らしさ”を演出できることも大きなメリットで、30代のビジネスパーソンからも好評です。
また、相場は約5万円からで高過ぎず安過ぎない価格帯も魅力のため、30代の方が初めてオーダースーツを作る際は、イージーオーダーを選ぶことが多いといわれています。これが、30代の方にイージーオーダーを最もおすすめしたい理由です。
フルオーダー
フルオーダーは型紙の段階から一人ひとりの体型に合わせて、スーツを作成することが特徴です。
型紙起こし、採寸、仮縫い、サイズ調整など、全ての工程で細やかな体型補正を行います。そのため、左右で体のバランスが異なっている場合でも、フィット感のあるスーツを入手できることが魅力です。
最も理想通りのスーツが手に入るという点は大きなメリットですが、相場が約20万円からと高額のため、「少し敷居が高い…」と感じる30代の方が多いかもしれません。
しかし、「とにかく自分のこだわりが詰まったスーツが欲しい!」という方や、パターンオーダーやイージーオーダーでサイズ感を合わせるのが難しい特殊な体型をされている方には、フルオーダーがおすすめです。
スタッフの年齢・性別・対応で選ぶ
30代の方がオーダースーツ専門店を選ぶ際は、自分と同世代もしくは年上のスタッフが在籍しているお店か否かを確認してみましょう。
同世代のスタッフの場合、同じ目線でアドバイスしてくれるのが最も嬉しいポイントです。また、年上のスタッフの場合は、これまでの豊富な経験を活かして様々な提案をしてくれるのが魅力でしょう。
また、化粧品メーカーやアパレルといった女性が多い職場で働いている男性は、女性スタッフが在籍しているオーダースーツ専門店を探してみることをおすすめします。男性同士では気付けない、女性目線の”おしゃれポイント”や”かっこいい着こなし方”を提案してくれる可能性が高いです。
そして年齢・性別よりも大切なポイントは、スタッフの対応の仕方でしょう。基本的にオーダースーツを作る際は、カウンセリングを必ず行います。その際、丁寧に要望を聞いてくれたり、相談に乗ってくれたりするスタッフが理想的です。
オーダースーツを作る際は、担当スタッフとの相性が大変重要になります。親切な対応をしてくれるお店を選べば、納得して気持ちの良いお買い物ができるでしょう。
生地の豊富さで選ぶ
30代の方に限ったことではありませんが、オーダースーツを作る際は豊富な生地の中から自分にぴったり合うものや、好みのものを選びたいと思う方が多いのではないでしょうか。
オーダースーツ専門店によって、取り扱っている生地の数は異なります。せっかくオーダースーツを作るなら、生地のラインナップが豊富なお店を選ぶのがおすすめです。選択肢が広くなるため、より理想に近いオーダースーツを手に入れることができるでしょう。
また、豊富なラインナップはもちろんですが、実店舗に現物の生地を置いているオーダースーツ専門店だと更に安心です。実際に自分の手で触れて生地の風合いを確かめられるので、仕上がり後のイメージ違いを防ぐことができます。
30代に入ったらオーダースーツに挑戦しよう!
今回の記事では、30代の方に向けたオーダースーツの選び方について詳しく解説しました。
30代に入ると部下が増え、20代の頃よりも仕事の責任が重くなる傾向にあります。中には、人知れずプレッシャーを感じている30代のビジネスパーソンも多いことでしょう。
そんな時、心強い味方となってくれるのが、社会人の戦闘服と言っても過言ではない「スーツ」の存在です。自分のこだわりが詰まった品質の良いオーダースーツを着用することで、不思議と自信が溢れてきます。
オーダースーツ専門店の「DANKAN(ダンカン)」では、30代の方にも最適なご提案をさせていただいております。お近くに店舗がない場合でも、便利なオンライン接客サービスを利用することが可能です。
ぜひ、「DANKAN(ダンカン)」の公式HPもチェックしてみてくださいね!