就職活動を有利に進めるリクルートスーツの身だしなみマナー
今回は、就職活動を有利に進めるためのリクルートスーツの身だしなみマナーについて解説します。
面接は「見た目」の第一印象が勝負を分ける!
人が初めて会う相手に感じる第一印象は、約93パーセントが視覚からの情報、つまり「見た目」によるものといわれています。しかも、その印象は、たった7秒で決まってしまいます。
基本のリクルートスタイルのポイントは「清潔感」と「就活生らしさ」
では、採用担当者に良い印象を与え、「この人に入社してもらいたい」と思ってもらえる「身だしなみ」とは、具体的にどのようなものでしょうか?
ポイントは「清潔感」と「就活生らしさ」。その「身だしなみ」に個性は必要ありません。基本の着こなしに忠実であることを心がけましょう。
【基本のリクルートスタイル】
■スーツ
・無地の濃紺(黒は式服の色で格式が高いため、避けた方が無難)
■シャツ
・無地の白(色や柄はNG)
・襟はレギュラーカラーかセミワイドカラー(ワイドカラーやボタンダウンはNG)
・シャツの袖は、スーツの袖から1.5cm出すこと
■ネクタイ
・紺または青系の無地かレジメンタル(ごちゃごちゃした柄物はNG)
■靴
・黒のストレートチップ(これ以外はNG)
■ベルト
・黒のシンプルなもの(カジュアルなベルトやバックルが目立つものはNG)
■カバン
・黒か紺の自立型バッグ(リュックはNG)
サイズの合ったスーツ姿は、それだけで清潔感があり「信頼できる人」という印象を採用担当者に与えます。一方、サイズが大きいと、「だらしない」「愚鈍な人」といった印象に。
また、若者に流行の短すぎる上着やピチピチのパンツなどのサイズが小さいスーツスタイルも、ビジネスシーンでは受け入れられません。
洗濯したての衣類は清潔ですが、しわだらけだったり、ボタンが取れたり糸が出ていたりするなら、それは「清潔感がある」とは言えません。
「身だしなみ」は就活の結果を大きく左右する
例えば、ここに2つの資料があるとします。ひとつは文字が揃っていて、真っ白な紙をきっちりと留めて作った資料。もうひとつは殴り書きの文字が踊る、わら半紙を乱暴に綴じて作った資料です。
ほとんどの人は、前者の資料の方を手に取るでしょう。同じことが人にも言えます。手に取って中身を知ってもらうには、それを伝える「見た目」がきちんとしていなくてはいけません。
リクルートスーツを真面目に着て「身だしなみ」を整えることの重要性。これを理解しているかどうかが、就職活動の結果を大きく左右するのです。
筆者:城戸景子/イメージコンサルタント・ビジネスマナー講師
2008年よりミューズ・ブランディング・アカデミー株式会社代表の谷澤史子氏に師事。ビジネスパーソンのイメージコンサルティング、ビジネスマナーを学ぶ。2009年、STUDIO STELLAを開設。現在、ビジネスパーソンのイメージ戦略として、「見た目」と「ビジネスマナー」を向上させるコンサルティングを実施している。