【新社会人必見】ネクタイの結び方を知ってセンスのある男になろう!
新しい季節を迎え、学生から社会人への階段を上り始めたという人も多いことでしょう。学生時代にもネクタイを結ぶ機会はあったかと思いますが、結び方がワンパターンになっていませんでしたか?大人の男のマナーとして、TPOに応じたセンスあるネクタイの結び方を覚えていても損はありません。色々な結び方を覚えてユーモアのある博識な社会人を目指しましょう。
■ネクタイの基礎知識
ネクタイのはじまりには諸説ありますが、有力とされているのが17世紀に起こった「30年戦争」が起源といわれています。戦いに出る戦士たちの母親や恋人など親しい女性が、彼らの無事を祈りお守りとして布切れを渡しました。それを首に巻いて戦っていた姿をフランスのルイ14世が真似するようになり、今日の「ネクタイ」ができたとのことです。歴史を知ると面白いですね。
みなさんは紳士の武器である「ネクタイ」を使いこなしてくださいね。
さて、ネクタイは部位によってきちんと名称があります。結び方を知る前に名称を覚えておくことで理解が早くなります。
・ノット
ネクタイの結び目を「ノット」と呼びます。ネクタイの結び方の多くは「ノット」にポイントを置いたものとなります。
・ディンプル
ノットの下に現れる「くぼみ」を指します。ディンプルとは英語で「えくぼ」を意味し、「ネクタイにできるえくぼ」ということになります。ディンプルがあることでネクタイに立体感が出ます。細身のネクタイの場合はディンプルを作らない方が見栄えが良くなります。
・大剣
ネクタイの太い方の先端部分の名称です。
・小剣
ネクタイの細い方の先端部分の名称です。
■ネクタイの結び方(基本編)
ネクタイの基本の結び方をいくつかご紹介いたします。
今回ご紹介する結び方は【プレーンノット】【ダブルノット】【セミウィンザーノット】【ウィンザーノット】の4種類です。
【プレーンノット】
基本の結び方になります。あらゆるシーンで使え、ネクタイが傷みにくいので最も用いられることが多い結び方といえます。
「プレーンノット結び方」
1)交差:大剣が上になるようにネクタイを交差させる
2)一周:小剣に巻き付けるように大剣を一周させる
3)巻く:もう半周巻き付け、大剣を小剣の後ろにする
4)通す:巻き付けた大剣を後ろから前に向かって首のループに通す
5)引き抜く:ノットを片手で押さえながら小剣を引く(ノットを締める)
6)整える:全体の形を整える。きつく締めすぎるとノットが小さくなり見た目が良くないので注意
【ダブルノット】
プレーンノットの大剣を二重にした結び方です。二重に巻き付けることでノットにボリュームがでます。
「ダブルノット結び方」
1)交差:大剣が上になるようにネクタイを交差させる(大剣側を少し長めにとっておく)
2)二周:小剣に巻き付けるように大剣を二周させる
3)通す:二周して巻き付けた大剣を後ろから前に持って行き大剣を首のループに通す
4)引き抜く:ノットを片手で押さえながら小剣を引く(ノットを締める)
5)整える:全体の形を整える。一週目をしっかりと巻き付けることがポイント
【セミウィンザーノット】
ノットが正三角形になります。とてもスマートな見た目になります。
「セミウィンザーノット結び方」
1)交差:大剣が上になるようにネクタイを交差させる
2)通す:クロスさせた大剣を首のループの左側に通す(前から体側に向かうよう通す)
3)回す:大剣を少し閉めながら右側へ回す
4)通す:大剣をループに通す(体側から前に向かうように通す)
5)引き抜く:ノットを片手で押さえながら小剣を引く(ノットを締める)
6)整える:全体の形を整える。
【ウィンザーノット】
美しい逆三角形がポイントになる結び方です。ディンプルがくっきりと出るので紳士的な印象になります。
「ウィンザーノット結び方」
1)交差:大剣が上になるようにネクタイを交差させたら、首のループの右側にきつめに通す(体側から前に向かって通す)
2)巻き付ける:大剣を小剣の後ろを横切り前へ持ってくる
3)通す:大剣を首のループの右側に通す(下から上へ)
4)通す:大剣を首のループの左側に通す(前から体側へ向かうように通す)
5)引き抜く:ノットを片手で押さえながら小剣を引く(ノットを締める)
6)整える:全体の形を整える
基本の結び方を覚えるだけでもスーツのデザインやカラーコディネートに合わせて色々なおしゃれが楽しめます。
■華やかなシーンにおすすめの結び方
続いてパーティーや結婚式など華やかなシーンに合わせたネクタイの結び方です。インパクトのある結び方をしていると注目があつまります。【トリニティノット】【ノンノット】【アスコットタイ】の3種類をご紹介いたします。
【トリニティノット】
ノットを3つ分ける結び方です。控えめながら目を引くので結婚式などにおすすめです。
「トリニティノット結び方」
1)交差:小剣が上になるようにネクタイを交差させる(小剣を長めにとっておく)
2)一周:交差した部分を押さえながら小剣をループの右側に絡めるように一周させる
3)もう一周:もう一度小剣をループの左側に絡めるように一周させる
4)さらに一周:2)と同じく再度小剣を一周させたら今度はループの真ん中を体側から前に向けて通す
5)通す:4)の工程でできたループに小剣を通す
6)通す:もう一度小剣を一周させてループを作る。この工程でできたループに小剣を通す
7)整える:小剣を引き全体の形を整える
【ノンノット】
作業が複雑なのでネクタイを結び慣れた人におすすめの結び方です。
「ノンノット結び方」
1)交差:小剣を長めに取り大剣と交差させる
2)一周:小剣を大剣の後ろから前に交差させる
3)首のループの左側に絡めるように一周させる
4)もう一周:小剣をループの反対側に絡めるように一周させる
5)通す:小剣を真ん中の結び目に通す
6)整える:全体の形を整える
【アスコットタイ】
チーフを首に巻いたようなエレガントな装いになります。
「アスコットタイ結び方」
1)交差:大剣と小剣を交差させる(巻き付ける方を長めにとる)
2)一周:長い方を上から一周させる
3)通す:一周させた長い方をループに通す(体側から前に向けて通す)
4)整える:全体的なバランスを整える
いかがでしたか。慣れないうちは基本の結び方もきれいに仕上がらないかもしれません。結び慣れるまでは休みの日のおしゃれアイテムとして親しんでみることでネクタイがもっと身近になりますよ。