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初めてのフォーマルスーツ。選び方と着こなしのポイント

初めてのフォーマルスーツ。選び方と着こなしのポイント

親族の結婚などを機に、初めてのフォーマルスーツを購入される方は多いことでしょう。
「ふだん、使用しているビジネススーツが黒色だから、これを着れば問題ないのでは?」と考える人もいますが、フォーマルスーツとビジネススーツは違うものですので、冠婚葬祭の場で恥ずかしい思いをすることになりかねません。
そこで今回は、フォーマルスーツの選び方と着こなしのポイントについてご紹介します。

フォーマルスーツは、黒のビジネススーツと根本的に違う

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フォーマルスーツとしての略礼服の「ブラックスーツ」は、黒のビジネススーツと根本的に違います。特に、明るいところで見ると、黒の濃さの違いは一目瞭然。また、フォーマルスーツとビジネススーツの違いは、ジャケットのラペル(襟)のステッチやベント、裾の仕様などにも表れています。
なお、フォーマルスーツも、着用シーンによって大きく3つに分かれ、昼夜によっても区別されていますので、覚えておきましょう。

1.正礼装:モーニング(昼用)、テールコート/燕尾服(夜用)

最も念入りに装う必要のあるときに着用するフォーマルスーツです。我が子の結婚式や、近親者の葬儀、公式の記念行事や祝賀会などでは正礼装が基本。ドレスコードが「ホワイトタイ」とある場合、正礼装を指します。

2.準礼装:ディレクターズスーツ(昼用)、タキシード(夜用)

結婚式や各種パーティーにおいて、完全に正装する必要がないときに着用するフォーマルスーツです。ドレスコードが「ブラックタイ」とある場合に当たります。

3.略礼装:ブラックスーツ(昼夜両用)

フォーマル度は最も低く、友人知人の結婚式をはじめ、パーティーや葬儀なども対応可能です。ドレスコードが「平服」とある場合を指し、一般的なブラックフォーマルがこれに当たります。

フォーマルスーツを選ぶ2つの大原則

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毎日のビジネススーツとは違い、着用するシーンが限られるフォーマルスーツですから、どのように選べば良いか迷ってしまうかもしれません。以下、フォーマルスーツを選ぶ際のポイントを挙げてみます。

1.少なくとも5年以上は着ることを想定する

フォーマルスーツは、たびたび買い替えるものではありません。少なくとも5年以上は着ることを想定しましょう。
そう考えると、サイズの選択は慎重にしたいところ。最近のスーツの傾向として、タイトなものが流行っていますが、数年後の体型がまったく同じとはいえません。そのため、窮屈ではない程度のサイズを選ぶようにしましょう。ただ、サイズが大きすぎると、だらしなく見えるため、注意が必要です。

2.デザインはシンプルなものを

デザイン性の高すぎるフォーマルスーツは避けた方が無難です。いくら購入時にトレンドであったとしても、数年後、流行が去っていれば着る気が失せてしまうかもしれません。
初めて購入するときは、シングルタイプのシンプルなブラックスーツを選ぶことをおすすめします。

小物を活用すればシーンに合わせたコーディネートが可能

フォーマルスーツを選ぶ2つの大原則

gentle man closeup groom tuxedo suit for luxury dinner black and white art tone.

シンプルなブラックスーツでも、小物を活用すればシーンに合わせたコーディネートが可能です。
まず、葬儀では、白シャツに黒のネクタイを選び、控えめな印象に。遊び心は禁物です。
一方、結婚式などの華やかなシーンでは、コーディネートを楽しみましょう。例えば、白シャツに光沢のあるグレイのベストを重ね、白かシルバーのネクタイは光沢感を合わせれば、フォーマルなおしゃれ感を演出できます。そして、靴はプレーントゥやストレートチップタイプを、シャツはウイングカラーを選べば、華やかさがアップ。
他にも、ダブルカフスのシャツにカラーストーンのカフスを合わせたり、ラベルピンを付けたりするのも良いでしょう。

初めてのフォーマルスーツは、自分の体型に合ったシンプルなものを

初めてのフォーマルスーツは、自分の体型に合ったシンプルなものを選ぶようにしましょう。
そして、シーンごとのマナーやルールを守り、ご自身のセンスでコーディネートの幅を広げてみてください。

筆者:太田久美子/イメージコンサルタント

カラーアナリスト&イメージコンサルティングライセンスを取得し、現在、有限会社カナルプランニング取締役。30年間のキャリアの中でパーソナルカラーコンサルティングは15,000人に上る。また、講演登壇回数3,000回の実績を持つ。

■HP:http://www.canal-planning.co.jp/

太田久美子