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だらしないのはマナー違反!正しいクールビズの作法

だらしないのはマナー違反!正しいクールビズの作法

今年も5月1日からクールビズ期間が始まりました。早いもので、2005年のクールビズ試行から12年が経ちます。マナーとしての「身だしなみ」を維持しつつ、クールビズでの「服装のカジュアル化」をどのように共存させるのか。試行錯誤の年月を経て、ここ数年でようやく「ここまでなら大丈夫」というボーダーラインが認知されてきたように感じます。

クールビズは「ビジネスで通用するカジュアルスタイル」です。今回は、ビジネスパーソンが実践すべき「正しいクールビズの作法」をお伝えします。

クールビズでは、通常のスーツスタイル以上にきっちりとした着こなしを意識

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クールビズで絶対に避けたいのは「だらしない印象」です。先に述べたように、クールビズは、あくまでもビジネスでの服装です。あまりにもカジュアルすぎて「だらしない」と感じられるようではマナー違反。服装が原因でビジネスの相手に悪い印象を与えることは避けたいところ。
暑い季節を涼しく過ごすための工夫は、自分が快適かどうかだけでなく、人に与える印象についても同様に大切にしなくてはいけません。通常のスーツスタイル以上にきっちりとした着こなしを意識しましょう。

クールビズで押さえたいポイントは「清潔感」「サイズ感」「生地の質感」

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そんなクールビズで押さえたいのは「清潔感」「サイズ感」「生地の質感」。気温も湿度も高い季節、爽やかに見せるためにはこの3点に注目しましょう。

まず注意しなくてはいけないのは「清潔である」のと「清潔感がある」は意味が違うということです。洗濯したての洋服は「清潔」ですが、その洋服がしわだらけで「生地が擦り切れている」「糸が出ている」「ボタンが取れている」などだと「清潔感がある」とはいえません。清潔であることは前提ですが、その上で「清潔感」を出すには、きちんとアイロンをかけ、細部にまで気を配った洋服を着ることが必要です。

次に「サイズ感」が与える印象も大切です。クールビズファッションは、洋服のサイズが大きかったり小さかったりすることがとても目立ちます。同じようなシャツとパンツ姿でも、すっきりとした印象の人とだらしない印象の人がいるのは、たいてい「サイズ感」の違いによるものです。シャツは、首周り、胸回り、胴回り、袖の長さが適切ですか? また、パンツは、ウエスト、ヒップ、わたり(太もも周り)幅、丈は合っていますか? きちんと自分に合ったサイズのものを選びましょう。

最後に、「生地の質感」にも気を配りましょう。シャツ1枚で過ごすことが多いクールビズでは、シャツが「透けない」ことも重要。最も避けたいのは、地肌が透けて見えることです。これは下着を着用することで改善できるでしょう。男性用にもベージュの下着が出ているのでおすすめです。表にひびかないよう、Vネックのノースリーブを選びましょう。シャツの生地は、厚みのある綿素材を。生地がしっかりしていると、ノーネクタイでも襟がくずれず、1枚でもきっちりとした印象になります。

新しいクールビズアイテムも上手に取り入れ、爽やかな印象作りを

クールビズスタイルでは、一般的に「シャツとパンツ」というスタイルが浸透しています。しかし、できればジャケットも取り入れたいアイテム。最近では、肩パッドや芯のないアンコン仕立てのジャケットも多く出回っていますので、おすすめです。

また、ここ数年めざましく進化したクールビズ対応アイテムについても注目したいもの。高機能下着、洗えるジャケット・パンツ、形状記憶シャツなど、新しいものを上手に取り入れながら爽やかな印象作りに役立ててはいかがでしょうか?

筆者:城戸景子/イメージコンサルタント・ビジネスマナー講師

2008年よりミューズ・ブランディング・アカデミー株式会社代表の谷澤史子氏に師事。ビジネスパーソンのイメージコンサルティング、ビジネスマナーを学ぶ。2009年、STUDIO STELLAを開設。現在、ビジネスパーソンのイメージ戦略として、「見た目」と「ビジネスマナー」を向上させるコンサルティングを実施している。

■HP:http://www.stella.image-consulting.jp/

城戸さん