30代にふさわしい「外見力」を高めるビジネススーツの選び方
ビジネスの世界において「外見力」はとても大切。年齢や立場に見合った服装をしていないと他人から軽んじられて、交渉や組織マネジメントといった重要なシーンで足元をすくわれるかもしれません。
そこで今回は、会社でも責任が増え、中堅に差し掛かる30代にふさわしいビジネススーツの選び方をご紹介します。
瞬時に相手の心をつかむ!高い「外見力」はビジネスシーンにおいて最大の武器
ビジネスシーンでは、さまざまな人との出会いがあります。社内の上司、部下をはじめ社外の客先など多岐にわたる人間関係の中で、非常に大きな意味を持つのが「第一印象」。相手に与える「第一印象」によって、あなた自身の人間性までも判断されてしまいかねません。そのため、「第一印象」につながる「外見力」を養うことはビジネスパーソンにとって欠かせず、自分の立場にふさわしい「外見」「服装」をシビアな目で選択する必要性があるといえます。
ビジネスシーンにおいて高い外見力がもたらすメリットは、見る人に瞬時に自分自身をプラスに印象付け、「信頼感」「安心感」「仕事ができる」といったメッセージを伝えられることでしょう。反対に外見力が低ければ、仕事に対する姿勢や物事に関する感性が「雑でだらしない」といった印象を与え、本人の信用だけでなく、その企業のイメージまでもマイナスに捉えられてしまいます。
30代のビジネススーツ選び。「自分の体形に合っていること」が最も大切
では、高い外見力を養い身に付けるためには、どのようなポイントでビジネススーツを選べばよいのでしょうか?
30代というと、大学を卒業し、入社8年以上になっているため、責任も少しずつ大きくなり、それなりの社会的立場が生まれているはずです。それに伴い、ビジネスシーンで応対する相手の役職や年齢も高くなっていくことを意識しましょう。
スーツを選ぶポイントとしては「生地の質」「仕立てのよさ」「ブランドやデザイン」といった要素がありますが、最も大切なのが「自分の体形に合っていること」です。肩が落ちているとくたびれて見えたり、逆に、ピチピチすぎていると「窮屈」「貧相」といった印象を与えたりしてしまいます。
既成品のスーツを着るとたいていの場合、身体のどこかに多少の不必要なシワが寄ってしまい、これが原因で見た目が悪くなってしまうことも。スーツを選ぶ際は、少なくとも「上着のウエスト(胴回り)」「肩の回り」「着丈と袖丈」はきちんと押さえるようにしましょう。たったこれだけの点に気をつけるだけで、スーツ姿がビシッと決まってくるはずです。
また、ビジネススーツの色は「濃紺」と「チャコールグレー」が基本カラー。濃紺は「誠実・精悍さ」、チャコールグレーは「落ち着き・余裕」といったイメージを相手に与えます。また、柄は各色でストライプと無地の2パターンを持っていれば安心です。
なお、スタイルは「シングル2つボタン」がスタンダードでどんな体形にも無難に合いやすいといわれますが、自分の体形に合っていないと“あか抜け感”がなく見えるので、要注意。体形による向き不向きや、職種や自身のキャラクターとの相性といった点にも注意を払うようにしましょう。
体形にフィットしたスーツを着用すれば「できるビジネスマン」に!
30代になってくると、体形の変化も考えられますので、少しゆとりのあるサイズ選びも視野に入れておくことをおすすめします。なお、30代に入ったことを契機に「オーダースーツ」という選択肢を検討してみるのもよいでしょう。サイズ直しにも対応してくれますので、体形の変化があっても心配いりません。
それに何より、体形にフィットしたビジネススーツを着用すれば「できるビジネスマン」としての信頼感ある印象づくりができます。社会的立場にあった、誰から見られても瞬時に「信用・信頼感」を勝ち取れるスーツ選びを心がけてくださいね。
筆者:太田久美子/イメージコンサルタント
カラーアナリスト&イメージコンサルティングライセンスを取得し、現在、有限会社カナルプランニング取締役。30年間のキャリアの中でパーソナルカラーコンサルティングは15,000人に上る。また、講演登壇回数3,000回の実績を持つ。