オーダースーツを初めて作るときのポイント
自分の身体にぴったりのスーツを作ることができる「オーダースーツ」。一昔前なら “高い買物”だったオーダースーツですが、今では手の届きやすい価格のものも増えてきました。
今回は、そんなオーダースーツを初めて作るときのポイントをご紹介します。
最大の魅力は自分の身体にフィット!オーダースーツの3つのメリット
オーダースーツには、主に3つのメリットがあります。
1.自分の身体にフィットする
何といっても最大の魅力は、自分の身体にフィットすることです。これは、既製品には真似できません。
なお、サイズがきちんと合ったスーツを着ていると、見るからにアカ抜けた感じでカッコよく見えます。また、フィットしたスーツの着心地感は抜群によいため、表情や立ち振る舞い、しぐさまで堂々としたものに変化するため、洋服の力には驚くばかり。
「人は見た目で9割決まる」ともいわれますが、ほんの数秒の間に第一印象は伝わってしまいます。言葉を発する前に相手に与える信頼感が変わるわけですから、見た目の印象の良しあしは仕事の成果にまでも多大な影響を与えるといっても過言ではありません。
自分の身体にフィットしたオーダースーツを着ることは「仕事ができる印象」を瞬間に演出する効果も持ち合わせているのです。
2.妥協のない自分好みのスーツが手に入る
既製品では、色・デザイン・生地、すべて満足のいく一着を見つけることは難しいでしょう。
その点、オーダースーツでは、色や生地・柄、細部のディテールにもこだわれるため、好みを追求した妥協のないスーツが手に入ります。また、身体に合わせて作ることで、体形の気になる箇所をカバーすることもできますので、より洗練された雰囲気作りも可能。
3.長持ちする
自分の体形に合っていると、余計な負荷がかかってスーツの生地を傷めるようなことは少なくなります。オーダースーツには「自分のための一着」として愛着が湧くため、多くの人が丁寧に取り扱う傾向に。結果、長く愛用できます。
オーダースーツを初めて作るときに気をつけたいポイントとは
では、初めてオーダースーツを作るときに気をつけるべきことは何なのでしょうか?
まず、オーダースーツを作るには3つの方法がありますので、確認しておきましょう。
・本格的なフルオーダー
生地から細部のディテール、デザインまで、すべてがオリジナルの“世界で一着”を作るオーダースーツを指します。
・イージーオーダー
好きな生地を選んだ後、縫製工場が持っている既存の型紙の中から自分の体形に合った型紙を選び、それに合わせて調整寸法やデザイン補正をしていくオーダースーツを指します。
・パターンオーダー
既製品の中から自分の体形に合うサイズを選び、袖丈や着丈などを可能な限り調整寸法していくオーダースーツを指します。
身体へのフィット感は、本格的なフルオーダーが最も高く、イージーオーダー、パターンオーダーの順に下がっていきます。それぞれの特徴を把握し、「自分がどんなスーツを必要としているのか」を具体的にイメージしてみましょう。
その上で、オーダースーツを作るときのポイントは以下の通りです。
・「着用時期(季節)」を決める
夏用か冬用かを決めておくと、生地の種類を絞りやすくなります。
・「着用場所」を決める
平日のビジネス用なのか、それとも結婚式などのパーティー用なのかなどを決めておくと、生地の色や柄、細部のデザインなどを絞りやすくなります。
・「予算」を決める
あらかじめ予算の上限を決めておくと、「いつの間にか高額になってしまった!」という事態も防げます。
“大人の品格”の演出に、オーダースーツに勝るアイテムなし
オーダースーツは、自由度が高い分、迷ってしまうこともあるかもしれません。しかし、理想の一着を手に入れるためにも、自分の好みや欲しいスーツのイメージは明確にしてオーダーに臨むとよいでしょう。専門店ならアドバイスを受けられるので、初めての人も安心ですね。
オーダースーツを着たときの抜群の着心地のよさや、ボディラインをすっきりと見せてくれるフィット感は体験してみないことにはわかりません。また、“大人の品格”を演出するのにオーダースーツに勝るアイテムはないでしょう。既製品にはないオーダースーツの醍醐味、ぜひ味わってみてください。
筆者:太田久美子/イメージコンサルタント
カラーアナリスト&イメージコンサルティングライセンスを取得し、現在、有限会社カナルプランニング取締役。30年間のキャリアの中でパーソナルカラーコンサルティングは15,000人に上る。また、講演登壇回数3,000回の実績を持つ。