おしゃれにかっこよく!スーツの正しい着こなし方
世の中には「スーツが似合う男性」と、そうでない男性がいます。その差は一体なんなのでしょうか?スーツの値段?ブランド?いえ、違います。
その差は「正しい着こなし方」をしているかどうかです。今回は、スーツの正しい着こなし方について解説します。
こんな着こなしをしていませんか?スーツのNGスタイル
1.ジャストサイズを着ていない
スーツの着こなしにおいて、何より大切なのが「サイズ感」です。自分の体形に合わなければ、いくら仕立てや生地のよいスーツでも台無し。ジャケットの袖山と肩幅がピッタリ合っていなかったり、パンツの裾が長すぎたりすると、余計なシワが出て周囲にだらしない印象を与えかねません。着こなしひとつで「あの人は仕事ができなさそうだ」と判断されてしまうことにもつながるため、ビジネスマンにとってスーツの着こなしは重要です。
一般的に男性は、実際より大きめのサイズを着ている人が多いようです。しかし、サイズが大きいと、だらしなく見えがち。逆に、小さいとなんだか窮屈で重たい印象になります。世代によっても、どちらかといえば年配は大きめ、若者は小さめを選ぶ傾向に。ぜひ一度、専門店で正しいサイズをプロに見直してもらいましょう。
2.靴下やインナーまで気を配れていない
スーツはもちろんのこと、靴下やシャツの下に着用するインナーまで気を配りましょう。身だしなみは、細部まで意識することが大切です。脚を組んだときに見える靴下が白やワンポイントつきだと、残念な印象に。ビジネスシーンでは、短い丈の靴下で生足が見えるのも好ましくありません。
また、シャツの下からインナーの色が透けていたり、シャツのボタンを開けた際に中の丸首が見えたりするのもNG。ネクタイを外すクールビズの時期になると、特に気を付けたいポイントです。
3.ポケットにモノをパンパンに入れている
ジャケットの脇ポケットやパンツのポケットにモノをパンパンに入れていませんか?シルエットが崩れ、だらしなく見えます。ポケットに入れるモノは、見た目に響かない程度に最小限にとどめましょう。
また、着こなしのルールとして、パンツの後ろポケットには何も入れないようにしてください。
ジャストフィットを実現!スーツの着こなしで押さえたい7つのポイント
では、スーツの正しい着こなすためのジャストフィットを実現するには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか?以下、7つのポイントをあげてみます。
1.肩合わせ
肩が袖付け部分にしっかりと収まりフィットしている。
2.胸まわり
ボタンを閉じた状態で、こぶしがひとつ入るくらいのゆとりがある。
3.袖丈
手首のくるぶしに合わせる。腕をおろした際、ジャケットの袖からシャツの袖が1〜1.5センチのぞく程度の長さがよい。
4.着丈
腕をおろした際、裾が親指の第一関節あたりにあるのがジャストサイズ。後ろから見たときに、ヒップがほどよく隠れる長さに。
5.ウエスト
腰に手を入れたとき、指の第二関節まで入るくらいのゆとりがある。
6.ヒップライン
たるまず、ピタピタしない程度に。
7.パンツ丈
靴の甲に少しパンツの裾があたる長さに。ハーフクッションがよい。
また、靴下の基本は濃紺の長靴下(チャコールグレーでも可)、インナーは白のVネックの半袖にしていると間違いないでしょう。
スーツの着こなしで、周囲からの評価はがらりと変わる!
スーツの着こなしで、周囲からの評価は大きく変わります。上司や取引先から「一緒に仕事がしたい!」「あなただからお願いしたい!」と信頼されるような、正しいサイズ感でおしゃれでかっこいい着こなしをマスターしてくださいね。
筆者:土屋英里/パーソナルスタイリスト
Happy Closet主宰
2008年よりOLをしながらカラースクール、ファッションスクールの講師として経験を積み、2011年に独立。会社員や主婦、起業家、経営者など、これまで延べ700人以上にファッションアドバイスを行う。
また、個人向けのアドバイスだけでなく、最近は企業のファッションイベントや、テレビ番組企画にも携わるなど活躍の場を広げている。