50代向け|オーダースーツの選び方・着こなしポイントをご紹介!
重役や管理職に就き、リーダーとして部下を指導する立場にある50代のビジネスパーソンは、身だしなみを強く意識している方が多いでしょう。
しかし、社会人としての経験値が高く、これまで長年スーツを着用してきた50代の方でも、「年齢に見合ったスーツを選ぶのが難しい」と感じることがあるようです。
そこで今回は、50代の方に向けたオーダースーツの選び方や、素敵な着こなしポイントを詳しく解説します。
50代がオーダースーツを選ぶ時に意識したいポイントとは?
50代になると、高級感や品格のある上質なスーツに身を包みたいと考える方は多いです。
社会的地位が高い50代のビジネスパーソンが、チープ感のあるスーツを着用していると、少なからず違和感を覚える方もいるでしょう。
様々な経験を重ねた50代の方には、やはり年齢に見合った質の良いオーダースーツがおすすめです。
ここでは、50代がオーダースーツを選ぶ時に意識したいポイントを3つご紹介します。
【50代がオーダースーツを選ぶ時のポイント①】予算に合ったオーダー方法を選ぶ
一般的に50代の方がオーダースーツにかける費用相場は、年収の約1〜2%と言われています。これを元に50代の平均年収で計算した場合、オーダースーツの相場は約7〜15万円が目安です。
しかし、50代は社会的地位に個人差が出やすい年代でもあり、当然年収も人によって様々でしょう。そのため、まずはご自身の予算に合ったオーダー方法を選択することをおすすめします。
おそらく50代の方の場合、スーツのオーダー方法には、パターンオーダー・イージーオーダー・フルオーダーの3種類があることを既にご存知の方も多いでしょう。
型紙の段階から1人ひとりに合わせてスーツを作成するフルオーダーは、約20〜100万円と高額です。しかし、細かいパーツのデザインにもこだわることができ、最も理想的なスーツを作れるという点が大きな魅力のため、経営者や会社役員といったエグゼクティブ層の方に人気があります。
フルオーダーは、中間管理職などの一般的な50代ビジネスパーソンの場合、やや予算オーバーしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、「大切な日の為の勝負スーツ」として用意しておくのもおすすめです。
しかし、日常的に着用するビジネススーツを全てフルオーダーで取り揃えるのは難しいという方も多いでしょう。その場合は、50代の方がスーツにかける費用相場の約7〜15万円の予算でオーダースーツを作成できる、イージーオーダーがおすすめです。
豊富な型紙を元に作成するイージーオーダーは、既製品サンプルを元に作成するパターンオーダーよりも体型にフィットしやすく、カスタマイズの幅も広くなります。それでいて、フルオーダーよりもコストパフォーマンスが高いため、50代に最もおすすめできるオーダー方法です。
【50代がオーダースーツを選ぶ時のポイント②】エレガントで高級感のある生地を選ぶ
50代に入ったら、高級感のある上質な天然繊維の生地を使用したオーダースーツを選びましょう。
スーツ生地の品質は、見る人が見れば良し悪しがすぐに分かってしまいます。50代は会社の顔として、周囲から大変注目されやすい年代でもあるため、上質なスーツ生地にこだわることはとても重要なポイントです。
質の良い生地を使用したオーダースーツには、主に以下のような特徴があります。
• 光沢感がある
• 手触りが滑らか
• シワになりにくい
• 着心地が良い
ここからは、”上質な生地の特徴”に当てはまる、高級生地ブランドをピックアップしてご紹介します。オーダースーツの生地を選ぶ際は、ぜひ参考にしてみてください。
「Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)」
エルメネジルド・ゼニアは、1910年にイタリアで創業された高級生地ブランドです。おそらく50代のビジネスパーソンの場合、既にご存知の方も多いでしょう。
エルメネジルド・ゼニアには、50代に最適な艶やかで美しい光沢感を放つ生地が豊富に揃っており、エルメスやアルマーニなどの世界的ハイブランドに採用されていることでも有名です。
そのハイクオリティな品質が、世界各国の国家元首やVIPたちに愛されていることにも大きく頷けます。
エルメネジルド・ゼニアの高級感溢れる生地は、貫禄や威厳が備わった50代の男性を、より魅力的に演出してくれるでしょう。
「VITALE BARBERIS CANONICO(バルべリス・カノニコ)」
バルべリス・カノニコは、創業350年以上の歴史を持つ老舗生地ブランドです。高級感のあるツヤ、美しい発色、滑らかな手触りが多くの紳士を虜にしています。
バーバリーやアルマーニ、ラルフローレンなどの有名ブランドにも採用されており、”世界で最も売れている生地”とも言われているほどです。
バルべリス・カノニコの生地は、他のウールと比較しても軽量で着心地が良く、疲れにくいという特徴もあるため、働き盛りの50代にとって最適な生地だと言えるでしょう。
「LORO PIANA(ロロ・ピアーナ)」
ロロ・ピアーナは、最高級カシミアとウールを扱う生地メーカーとして、世界トップシェアを誇るブランドです。
Super130’sを使用した、光沢感と軽さが魅力の「FOUR SEASONS(フォーシーズンズ)」や、ウールとシルクを混ぜた「SILKAIR(シルキーエアー)」、おしゃれなトレンド感と立体感が美しい「DREAM TWEED(ドリームツイード)」など、様々なコレクションが用意されています。
世界中で絶賛される最高級の製品を取り扱うロロ・ピアーナは、経験豊富な50代のビジネスパーソンにおすすめの生地ブランドです。
「JOHN FOSTER(ジョン・フォスター)」
ジョン・フォスターは、1819年に創業したイギリスの老舗生地ブランドです。
イギリス生地らしいハリコシがありながらも、決して硬すぎず適度な柔らかさのあるジョン・フォスターの生地を使用したスーツは、着心地や耐久性の良さにも定評があります。
クラシックな雰囲気を残しつつも、現代とマッチするジョン・フォスターの生地は、スタイリッシュで洗練されたスーツを求めている50代の方に最適です。
【50代がオーダースーツを選ぶ時のポイント③】新しいスタイルや色・柄に挑戦する
50代ともなると、定番カラーや王道スタイルは既に経験があるという方が殆どではないでしょうか。
ベーシックなスーツは一通り所有している50代の方が、オーダースーツを新調する際は、これまで挑戦したことがなかった、新たなスタイルや色・柄をあえて取り入れるのがおすすめです。
既に無難なスタイルは着こなしてきた50代だからこそできる、大人のこだわりを詰め込んだ1着を作ってみてはいかがでしょうか。
ここからは、50代におすすめのスーツスタイルや色・柄をご紹介します。
ダブルスーツで大人の存在感をアピール
50代の落ち着いた男性だからこそ似合う、ダブルスーツを今こそ選んでみてはいかがでしょうか。ダブルスーツは、20〜30代の若い世代の方にはやや難易度が高く、着こなすのが難しいと言われているアイテムです。
しかし、仕事やプライベートでも多くの経験を積み、男性としての深みが増した50代の方の場合、ダブルスーツを素敵に着こなすことができるでしょう。
以前は「おじさんっぽい」「古い」などといった印象を持たれていたダブルスーツですが、近年はクラシック回帰の流れもあり、とても注目されるようになりました。華やかで品のある着こなしが叶い、体型をガッチリと逞しく見せて存在感を演出することができるのも魅力です。
これまではシングルスーツ一択だった方も、50代の節目にダブルスーツを新調してみることをおすすめします。これまで以上に着こなしの幅が広がり、毎日のスーツコーディネートが楽しくなるでしょう。
スリーピースで洗練された印象に
スリーピースは、スーツ・ベスト・スラックスを同じ生地で作成した3点セットで、「三つ揃え」と呼ばれることもあります。
英国紳士のような格式高い雰囲気を演出できるため、経験を重ねた50代の男性に違和感なく馴染むのが特徴です。大人の品格を感じられるスリーピースは、周囲に”きちんとした人”という印象を与えることもできるでしょう。
50代の今だからこそ似合うスリーピースを選び、より洗練された着こなしを楽しんでみてはいかがでしょうか。
落ち着いた色や品のある柄で知的に
50代の方には、落ち着いたダークネイビーやシックなチャコールグレーのスーツがおすすめです。これらの色味を既にお持ちの方は、大人の男性に馴染むブラウンを選んでみてはいかがでしょうか。
20〜30代の若い世代の方にはハードルが高いブラウンスーツも、40〜50代になると素敵に着こなせるようになります。大人の余裕や暖かさ、そして安心感を与えることができるブラウンは、50代の方に積極的に選んでいただきたいカラーです。
また、色味と同じように、50代になると無地やストライプの定番柄は既に揃っていることが多いでしょう。そこでおすすめしたいのは、「40代向け」のコラムでもご紹介しているグレンチェック柄です。
英国の伝統的な柄でもあるグレンチェックは、知的で品のある印象を与えてくれるため、50代の大人の男性にとてもよく似合います。
「クローゼットを開くとベーシックなスーツばかりが揃っている」という方は、ぜひ英国のクラシックな雰囲気を醸し出せる、グレンチェック柄のスーツを新調してみてはいかがでしょうか。
50代が素敵にスーツを着こなすためのポイントとは?
50代になると、基本的なスーツの着こなしポイントはマスターしている方が殆どです。そのため、ここからは大人の遊び心や抜け感を意識したスーツの着こなしポイントをご紹介します。
これまでは無難で硬めの着こなしをされてきた50代の方も、シーンによっては遊びを取り入れてみても良いかもしれません。ぜひ、TPOに合わせた素敵なスーツコーディネートを楽しんでみてください。
小物使いでセンスアップ
せっかくこだわりのオーダースーツを着用するなら、おしゃれなネクタイやカフスボタンなどの小物でアクセントをプラスして、更にセンスアップさせましょう。
TPOにもよりますが、スーツを長く着こなしてきた50代の方は、あえて個性的な柄のネクタイを選び、大人の遊び心を加えてみても良いかもしれません。ネクタイの素材は、高級感のあるシルクが最もおすすめです。
また、重厚感のあるゴールドやプラチナのカフスボタンを活用して、大人のおしゃれを楽しんでみても良いでしょう。上品な華やかさを演出できるカフスボタンは、威厳や貫禄のある50代に似合うアイテムなので、ぜひ取り入れてみてください。
全体のカラーを意識してスマートに
50代がスーツを素敵に着こなすためには、全体の配色バランスに気を付けることが大きなポイントです。コーディネートをする際は、ベースカラーを意識して全体に統一感が出るようにすると、落ち着いた大人の雰囲気を演出することができます。
様々な色味を使用したスーツコーディネートは、どこかPOPでカジュアルな印象に見えてしまうため、50代の方にはあまりおすすめできません。
コーディネートで使用する色は、2〜3色に抑えるのが基本です。例えば、ブラウンのスーツを着用する場合は、無地の白シャツとネイビー×ブラウンのストライプネクタイを選べば3色に収まり、全体がスマートにまとまります。
毎日のコーディネートを考える際は、必ず全体のカラーを意識するように心がけてみましょう。
柄物を上手に取り入れておしゃれに
ビジネスシーンでは、最も無難で合わせやすい無地のスーツやシャツを選びがちな50代の方も多いのではないでしょうか。確かに無地のスーツやシャツは着こなしやすいですが、全く柄物を取り入れないと、少し地味な印象に見えてしまう可能性があります。
とはいえ、「柄on柄」の着こなしは上級者向けのため難しく、職種によってはあまり良いイメージに映らないかもしれません。
50代の方が素敵にスーツを着こなすためには、やはり柄物を上手に取り入れることがポイントです。
スーツが無地の日は、チェックやストライプのシャツを選んだり、華やかな柄のネクタイでアクセントを加えたりして奥行きのあるコーディネートを意識しましょう。
逆にチェックやストライプなどのスーツを選んだら、シンプルな無地のシャツやネクタイでスッキリとまとめるのが正解です。
50代は品格と信頼感のあるオーダースーツをセレクト!
今回の記事では、50代の方に向けたオーダースーツの選び方や、着こなしポイントをご紹介しました。
社会人としての経験が豊富で、これまでもスーツを長く着用してきた50代の方は、コーディネートがマンネリ化してしまうケースも多いでしょう。しかし、多くの経験を重ねた50代の今だからこそ、これまでにない大人のスーツコーディネートを楽しむことができます。
部下のお手本になるような清潔感のある着こなしはもちろん大切ですが、50代にしかできない魅力的なコーディネートをすることで、より素敵な大人の男性として周囲の方の目に映ることでしょう。
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