新しい季節を迎え、学生から社会人への階段を上り始めた方も多いことでしょう。学生時代にもネクタイを結ぶ機会はあったかもしれませんが、結び方がワンパターンになっていませんか?
TPOに応じたセンスあるネクタイの結び方を身につけておくことは、大人のマナーとして損はありません。
結び方を知って、ユーモアと知識を持ち合わせたスマートな社会人を目指しましょう。
ネクタイの基礎知識
ネクタイの起源には諸説ありますが、有力とされているのが17世紀に起こった「三十年戦争」です。戦士たちの無事を願って、母親や恋人が布を渡し、それを首に巻いて戦った姿がフランス国王ルイ14世の目に留まり、ファッションとして広まったといわれています。こうした歴史を知ると、ネクタイへの見方が変わってきますね。
ネクタイは紳士の武器ともいえるアイテムです。しっかり使いこなしましょう。
また、ネクタイには部位ごとの名称があります。これを知っておくと結び方の理解がスムーズになります。
ノット
ネクタイの結び目部分を「ノット」と呼びます。多くの結び方はこのノットを中心に考えられています。
ディンプル
ノットの下にできる「くぼみ」の部分を指します。英語で「えくぼ」を意味する言葉で、ディンプルがあるとネクタイに立体感が出ます。細身のネクタイの場合はあえて作らない方がよいこともあります。
大剣と小剣
ネクタイの太い方の先端を「大剣 だいけん」、細い方の先端を「小剣 しょうけん」と呼びます。
ネクタイの基本的な結び方

以下の4種類が基本となるネクタイの結び方です。
プレーンノット
最も基本的で汎用性が高く、ネクタイが傷みにくい結び方です。
結び方
- 大剣を上にして交差
- 小剣に巻き付けて一周
- さらに巻いて大剣を小剣の後ろへ
- 首のループに後ろから前へ通す
- ノットを押さえ、小剣を引いて締める
- 形を整える。きつく締めすぎない
ダブルノット
プレーンノットをさらに一周巻いてボリュームを出したものです。
結び方
- 大剣を上にして交差(長めに取る)
- 小剣に二周巻き付ける
- 後ろから前へ持って行き、ループに通す
- ノットを押さえて締める
- 形を整える。一周目をしっかり巻くのがコツ
セミウィンザーノット
正三角形に近いノットで、スマートで端正な印象になります。
結び方
- 大剣を上にして交差
- 大剣を左側のループに前から通す
- 少し締めながら右側へ回す
- 体側から前へループに通す
- ノットを押さえて締める
- 形を整える
ウィンザーノット
美しい逆三角形が特徴で、ディンプルもくっきり出て紳士的な印象になります。
結び方
- 大剣を上にして交差し、右側のループに通す
- 小剣の後ろを横切って前へ
- 右側のループに下から通す
- 左側のループに前から通す
- ノットを押さえて締める
- 形を整える
パーティーシーンに映える結び方

パーティーや結婚式など華やかな場には、印象に残る結び方がおすすめです。
トリニティノット
ノットが三層になる独特な結び方で、控えめながら存在感があります。
結び方
- 小剣が上になるよう交差(小剣を長めに)
- ループの右側に小剣を絡めて一周
- 左側に一周
- 再度一周し、ループ中央を体側から前へ通す
- そのループに小剣を通す
- もう一度ループを作り通す
- 形を整える
ノンノット
難易度が高めですが、ユニークで印象的な結び方です。
結び方
- 小剣を長めにし、大剣と交差
- 小剣を後ろから前へ交差
- ループ左側に絡めるよう一周
- 反対側に一周
- 中央の結び目に通す
- 形を整える
アスコットタイ
フォーマル度の高い装いにおすすめ。チーフのようなエレガントさが特徴です。
結び方
- 大剣と小剣を交差(巻く方を長めに)
- 長い方を上から一周
- ループに体側から前へ通す
- 全体のバランスを整える
まとめ
基本的な結び方を覚えるだけでも、スーツのデザインやカラーに合わせておしゃれの幅が広がります。最初は難しく感じるかもしれませんが、休みの日に練習してみると、ネクタイがより身近なアイテムになります。














