
ダンカンは2025年10月、モンゴルの首都ウランバートルで初のオーダースーツ販売会を開催しました。2026年4月には2回目を実施し、モンゴル向けに開設したFacebookページ「Dankan Mongolia」は、わずか半年でフォロワー1万3,000人を突破。モンゴルの著名歌手のオーダーを手がけるなど、日本品質のオーダースーツが海を越えて支持を広げています。
1978年の創業以来、「良いものをより安く」を掲げてきたダンカンが、なぜモンゴルでも選ばれているのか。その背景と、現地で販売会を企画・運営するナギ店長の取り組みをお伝えします。

モンゴルでは、日本製品に対する信頼と人気が非常に高いと言われています。自動車や家電に限らず、「メイドインジャパン」の品質に対する評価は幅広い分野に及びます。
一方で、体型に合わせて一着ずつ仕立てる日本式のオーダースーツは、モンゴルではまだ珍しい存在です。生地選びから採寸、日本国内の自社工場での縫製まで一貫して行うスタイルは、現地のお客様にとって新鮮な体験として受け止められています。
ダンカンのモンゴル進出は、こうした「日本品質」への信頼と、オーダースーツという分野での空白地帯が重なったことで実現しました。

2025年10月2日から約1週間、ウランバートル市内のMetro Mall 2階を会場にオーダースーツの受付を実施しました。日本のオーダースーツ専門店がモンゴルで本格的な販売会を行うのはこれが初めてで、会期中には多くのお客様が来場しました。
現地で見えてきたのは、日本とは異なるスーツ文化です。特に印象的だったのは、来場されるお客様の多くが女性だったこと。モンゴルでは社長や銀行関係者など、ビジネスの第一線で活躍する女性が多く、スーツの需要も男女を問わず高いことがわかりました。
また、好まれるシルエットやデザインの傾向も日本とは異なり、初回の販売会はダンカンにとっても多くの学びを得る機会となりました。
販売会後には、著名人のブレーン・ナーギー(Brain Naagii)氏にもスーツを仕立てています。この投稿がSNSで1万2,000件以上の「いいね」を獲得し、ダンカンのモンゴルでの認知度を一気に押し上げました。

2026年4月1日から、同じくMetro Mall 2階で2回目の販売会を開催しました。
1回目の経験を踏まえ、モンゴルで好まれるスタイルや流行を理解した上での開催となり、接客や提案の精度が大きく向上しています。
2回目では、モンゴルの著名歌手バトゾリグ・ヴァーンチグ(Batzorig Vaanchig)氏のオーダーも受け付けました。

ビジネス面でも進化しています。モンゴルの決済サービス「Simple Pay」による4〜8回の分割払いを導入し、購入のハードルを下げる施策を実施。国際女性デーに合わせたギフトカードの販売も開始するなど、現地の消費者に寄り添ったサービスを展開しています。

モンゴルで受け付けたオーダーも、すべて日本国内の自社工場で仕立てています。海外での販売会であっても、品質の基準は日本と同じです。
ダンカンでは、バイヤーがイタリアやイギリスの織物工場に直接出向き、自分たちの目で品質を確かめた上で生地を買い付けています。中間業者を挟まないことで、エルメネジルドゼニアやロロ・ピアーナといった世界的な高級生地も、手の届く価格で提供できる体制を整えています。
モンゴルの販売会でもエルメネジルドゼニアの生地を取り扱っており、「DANKAN × ZEGNA」として現地でも高い関心を集めています。
長崎県にある自社工場——ジャケットを中心に職人が手作業で仕上げるアリエス工場(平戸市)。
モンゴルで採寸したデータも、自社工場に送られ、一着一着丁寧に仕立てられます。完成品はモンゴルのお客様のもとへ届けられ、日本と変わらない品質をお届けしています。
ダンカンが採用しているのはイージーオーダー(カスタムオーダー)方式です。既存の型紙を組み合わせて体型に合わせて調整する仕立て方で、なで肩や猫背といった体型補正にも対応できます。モンゴルのお客様の体型やスタイルの好みが日本と異なっても、個別に対応できるのはこの方式の強みです。

ダンカンのモンゴル販売会を企画し、現地で運営の中心を担っているのが、ナギ店長です。
モンゴル出身で、日本に来て約10年。もともとスーツが好きで、ダンカンに入社して今年で5年目になります。
入社当初からSNSで自身の仕事について発信を続けており、モンゴルの知人やお客様から「スーツを作ってほしい」という声が寄せられるようになりました。経験を積む中で「母国で自分の仕事を紹介したい」という思いが強くなり、自ら会社に販売会の実施を提案。それが2025年10月の初開催につながりました。
初回の販売会では、日本との文化やファッションの違いに戸惑う場面もあったといいます。しかし2回目の開催では、モンゴルで好まれるスタイルを理解した上で臨むことができ、提案の幅が大きく広がりました。
ナギ店長はこう話しています。
「今後もこれまでの経験を生かし、私自身が架け橋となって、日本のものづくりやブランドの魅力をモンゴルに広めていきたいと考えています」
日本とモンゴルの両方の文化を知るナギ店長だからこそ、現地のお客様のニーズを汲み取り、ダンカンの品質を的確に届けることができています。

ダンカンにとって、モンゴルでの販売会は海外マーケティングとビジネス展開の一環です。今後もナギ店長を中心に、モンゴルでの販売会を継続的に開催し、日本品質のオーダースーツの魅力を届けていきます。
Facebookページ「Dankan Mongolia」は開設からわずか半年でフォロワー1万3,000人を超え、販売会の告知投稿には毎回多くの反響が寄せられています。ダンカンのオーダースーツが、国境を超えて求められている手応えを確かに感じています。
日本でもモンゴルでも、お客様の体型に合わせて一着一着丁寧に仕立てる。ダンカンのものづくりは変わりません。
モンゴルでのオーダースーツに関する最新情報は、Facebookページをご覧ください。
ダンカンは1978年に福岡・博多で創業したオーダースーツ専門店です。全国に店舗を展開し、18,700円(税込)からオーダースーツをお仕立てしています。